【講師案件】学校法人片柳学園 日本工学院八王子専門学校様にて、フリーランス・イラスト着彩のゲスト講師をしました

2024年7月19日(金)、7月24日(水)、25日(木)の3日間にわたり、学校法人片柳学園 日本工学院八王子専門学校様 マンガ・アニメーション科にて、ゲスト講師として登壇いたしました。
日本工学院八王子専門学校様ではクリエイターズカレッジのマンガ・アニメーション科と、デザインカレッジにデザイン科イラストレーション専攻がありますが、後者は広告イラストや絵本・挿絵などのデザイン業におけるイラストレーションを学ぶ学科で、いわゆるアニメ・マンガ系のイラストについてはマンガ・アニメーション科になります。
今回私がゲスト講師をさせていただいたのもマンガ・アニメーション科になります。
ご依頼の背景
当初の面談時では、レギュラー講師のお話しもありましたが、ちょうど時期的にクリエイターEXPOへ向けて準備を行なっていたため、クリエポが終わってからでないと講師は難しいと判断し(私の我儘を聞いていただいた形です…)、クリエポ後すぐの日程で特別授業のゲスト講師としてご依頼をいただきました。
マンガ・アニメーション科では、1年では基礎力を学ぶため、同じ学年にアニメーター志望の学生もマンガ志望の学生もいるという環境で、2年から希望するコースへ分かれていくそうです。
学生たちは基本的に企業就職を目指していますが、フリーランスに興味がある学生もいるため、実際にフリーランスをしている立場から、あこがれだけではないフリーランスの現実についても語ってほしい、という依頼となりました。
また、事前のポートフォリオや面談時に、非常に色使いや塗りを褒めていただき、着彩の授業をしていただけないかということで、フリーランスについてと着彩について、2週にわたって講義させていただくこととなりました。
講師スケジュール
2024年7月19日(金)
「フリーランスという働き方について」
2024年7月24日(水)〜25日(木)
「イラスト着彩講義」
※私が作成した部分のスライドについてのみ、実績公開で使用して良いと許可いただいております
講義内容
「フリーランスという働き方について」
教室登校は15人ほど、Zoomでのオンライン参加が60人ぐらいだったと思います。
1年生のキャリア授業のなかで行いました。
7月なので、1年生たちは入学してまだ2ヶ月ちょっと、という時期です。その直前の授業の中で、フリーランスと就職の違いなどは説明してあり、そのあとに特別授業を行うという形でした。
内容は、授業の担当の専任講師さんが「フリーランスと就職の違い」を復習で説明された他、
私から自己紹介や経歴、今までの実績や作品を紹介し、専任講師さんと対談形式でフリーランスについての疑問、感想を語るという流れで講義を行いました。


事前に用意したスライドでは、7つのテーマでお話ししました。
・どうしてフリーランスを目指したの?
・フリーランスになってみての感想(良かったこと/大変だったこと)
・会社員生活との比較(会社員の方がよかったこと/会社員よりもよかったこと)
というフリーランスになってのメリットやデメリット、なってよかったと思えることと苦労したことを、隠し立てなくお伝えしました。
特に私自身、まだまだ道半ばで苦労をしている状況であると言えるので、
「フリーランスというのはあくまでも働き方のひとつであって、フリーランスだから会社員よりすごいというわけではない。人によっては会社員の働き方が合っていることもあるから、クリエイターになったら絶対独立しないといけないとは思わなくていい」
ということは、特に強調してお伝えしました。
その上で、「私は時間に縛られた会社員でいるより、自分で生活をコントロールできるフリーランスの方が性に合っているからフリーランスを選んだ」と、両方を経験しているからこそどちらがより自分に適しているのかで決めた、ということをお話ししました。
・仕事ってどうやって来るの?
・どうすれば自分の希望の仕事が取れる?
フリーランスはどのように仕事を獲得しているのか、具体的な方法というよりもそもそも仕事はどういうルートで入って来るのかのパターンを紹介しました。まだまだ私も100%自分のやりたい仕事だけを選んでできるという状況ではないので、話しながら自分もその状態になれるように努力しているところですとお話ししました。


・SNS時代、クリエイターとして気をつけたいこと
・フリーランスになりたいひとへ伝えたいこと
私の方から、「この話題を入れたい」と申し出て、SNSについてのお話をさせていただきました。
普段から、毎日のようにSNSではクリエイターのトラブル暴露や、それに対して起きた物議への意見などが飛び交っているのが今の時代です。
しかし、クリエイターがSNSを使っていく上で、意識していかなきゃならないこと…炎上を避けること、信頼を失う行動をしないこと…は今からでも意識して気をつけてね、とお話ししました。
学生のみなさんが、いつかフリーランスを志した時に、今回お話ししたことを思い出してもらえたらいいなと思います。
着彩デモンストレーション&着彩課題
最後に、デモンストレーション兼次週のイラスト着彩講義の予告として、
その場で線画に色を塗る工程をお見せしました。


授業中では肌塗りを中心に見せていただければ、とのことでしたが、わたしの塗るスピードがそこそこ早かったので、6割ぐらいは授業の10分〜15分ぐらいで塗ってしまいました。
なお、デモンストレーションはあらかじめ10分程度と伺ってたので、色を選ぶところに時間をかけられないため、事前に色分けまで用意しておき、実際のデモンストレーションでは影塗りからスタートしました。
「イラスト着彩講義」
教室で行うオフラインの授業でした。同学年2クラスに対し同じ授業を1日2回行いました。
1日目はしげたの普段のイラスト制作の着彩工程レクチャー。
主にスライドでメイキングを見せながら解説する形で進めていきました。
レクチャーの後は課題用線画を自由な配色で塗ってみよう、という実践の授業になりました。
2日目は、課題着色の続きと、最後に講評会を行いました。
着彩工程レクチャーでは、既存のイラストのメイキングをお見せしました。



色塗りの解説を…という授業でしたが、ぜひ、その前段階のキャラクターの作り方から説明したい!と思い、メイキング解説の前に、どうやってそのキャラクターをデザインしている?というところから紹介いたしました(スライド一部抜粋)


ラフ・清書・着彩・仕上げまでを詳細に見せて、ここはこうしてるよ!こうすると便利だよ!というテクニックも交えて解説しました。
一通り基礎的なClip Studio Paintの使い方は授業内で解説済みとのことでしたが、まだ学生さんたちが触ったことがない機能なども私は多用しているので、学校では教わらない便利なやりかたなどをシェアできたみたいです。
その後は、課題の線画に、自由に色を塗っていただきました。
学生の作業中は、適宜うろうろと見て回り、色選びに迷ってる学生へのアドバイスや、もっと見栄え良くするにはどうしたらいいかなどの質問に答えながら1日目の後半と2日目の授業を過ごしました。
2日目の最後には、学生たちに着彩してもらった課題を提出していただき、何人かの作品をピックアップして、「この配色いいね」「ここの色がすごく引き立ってる!」といったフィードバックを講評して、授業を終えました。
質疑応答では、どうしたら配色センスを身につけられる?(どうやって配色を学んだ?)といった質問にもお答えしました!
学生さんが塗った作品はお見せできませんが、実に自由に色を選んでいただき、髪の色や目の色も私のデモ作品とは全く違っており、自分の線画でありながら自分ではなかなかできない色使いに、とても刺激を受けました。
不思議なことに、この線画はどんな髪色や服の色になってもいい感じに見えるものになっていて、自分自身でそのことに驚きました。赤い髪でも、黒い髪でも、緑の髪でもかわいいんです!また私はカラフルに塗りがちですが、青系に統一されたり、シックなグレイッシュトーンで塗られたりと、こんなふうに塗るのもかっこいいな〜とか、背景を書き込んで世界観を作ってくれる人もいて、私も得るものが多かったです。
かつ、2クラスに渡って同じ授業をしましたが、クラスによってもまた個性が違い、誰1人として似た仕上がりになった人はいなかったのも、とっても面白かったです!
イラスト講師をやってみての感想
今回、「イラストの」講師は初めて経験させていただくご依頼でした。
長年講師業に興味を持ちつつ、その機会を、ましてやイラストで得られるとは思っていなかったので、とても楽しく講義をさせていただきました。
以前から周りの人からは講師の適性があると評されていましたが、実際にやってみて、こうやって噛み砕いて説明して、アドバイスするお仕事はすごく楽しいし合っていると感じました!
特に私は、口頭のコミュニケーションが強いという自覚があり、面談の際にもコミュ力の高さや社会人としての経験値を評価していただけたように思います。
絵が描ける人、さらに画力が高い人はごまんといる時代ですが、説明する力、提案する力、信頼感のある話し方ができる力、をスキルとして兼ね備えるというのは決して簡単なことではないのだろうと感じる場面も、日々あります。
「絵を描く仕事」だけではない、言語化能力と話すスキルを兼ね備えてできること、をもっとたくさん実現していきたいと考えています。
学校法人片柳学園 日本工学院八王子専門学校様について
東京・八王子にある、老舗の総合専門学校です。クリエイターズカレッジ、デザインカレッジ、ミュージックカレッジ、ITカレッジ、テクノロジーカレッジ、スポーツ・医療カレッジの6カレッジ33学科もあり、蒲田にも系列キャンパスがあります。八王子校は非常に多くの施設を備えた広大なキャンパスで、姉妹校である東京工科大学も併設されています。