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株式会社クリエイティブユニバース様「クリエイター祭り2022」メインビジュアル・コンセプト・実行委員長を担当しました

2022年11月26日(土)開催の「クリエイター祭り2022」で、メインビジュアルイラストと各種画像制作、イベント全体の実行委員長としてディレクションを担当いたしました。

「クリエイター祭り」とは?

2015年より始まった関西発のクリエイターによるクリエイターのための悩み爆発交流イベント。コロナ禍により今年で3回目のオンライン開催。
クリエイター祭りはWebクリエイター、イラストレーター、デザイナー、動画クリエイター、カメラマン、ライター、作家、漫画家、サウンドクリエイター、ゲームクリエイター、主婦・学生など様々な職業・年齢の人が一堂に会するクリエイターごちゃまぜ交流イベントです。スキルやキャリアを問わず誰もが楽しめる交流イベントで、「初めて参加した交流会がクリエイター祭りでした」と言われることを目指しています。

公式LP

プレスリリース

今年のコンセプト設定

2022年のメインビジュアルを担当させていただけることになり、まずはコンセプト設定からスタートしました。単純に、メインビジュアルのイラストを描くだけではなく、「参加者にどんな気持ちでイベントに参加してもらいたい?」「このイベントを通してどんな気持ちを与えたい?」というところからの設計から考えることで、本年のクリエイター祭りの全体を左右するコンセプトとビジュアルが一貫するものになります。

「3年後につながる出会いを」というサブタイトルはすでに決定したので、果たして自分のイラストとクリエイター祭りをどう繋げていくか?を考えました。

運営メンバーとともに、「しげたの絵から感じるキーワード」を洗い出していただき、その中のキーワードから今年のクリエイター祭りのコンセプトとなるキーワードを探りました。
なんだか、キラキラしたものを想起させる言葉がたくさん出てきました。

今の時代、コロナ禍、そして社会全体が鬱屈としている空気感…
日本のことを考えると、まるで未来が暗いかのように感じます。わたしも日本、どうなっちゃうのと不安になることが多いし、きっとそう思っているクリエイターたちも少なくない。

そこで、以前「自分のこうなりたい、こういうことしたい、行きたい、欲しいといった未来への欲望を集めてみる」というワークをしたことを思い出しました。
自分のこうなりたいを考えると、すごく心がキラキラしてきて、未来への期待感が高まるというのを、感じました。

わたしたちは、もっと未来に期待してもいいんじゃないか?未来へのキラキラ感を大事にしようよ。というメッセージをメインビジュアルに込め、それを主軸としてクリエイティブを制作することにしました。

メインビジュアル制作

コンセプト設定をビジュアルに落とし込むにあたり、どのようにメッセージとビジュアルを結びつけていくか?をブレストしました。
他者の画像を集めたイメージボードをもとに、「キラキラ」を何で表現しようか?と考え、「宝石」「虹」といったモチーフで、わたしの得意な世界観である「ゆめかわ」を組み合わせることにしました。

かつ、クリエイター祭りという、毎年開催されているイベントの文化を鑑みて、自分の色を出しつつもクリアしないといけない要件があります。

・自分の絵は女児向け系きらきらゆめかわだけど、男性から自分はターゲット外だと思われないように、女性らしいやわらかなファンシーな色合いよりも、やや濃いめでポップさを出そう。
・同時に、やわらかい色や線だと、イベントのビジュアルとしてツイッターなどのOGP(サムネイル)で見た時にパッと目を引きにくい。実際自分は2年前のクリエイター祭りでメインビジュアルにすごく目を惹かれて参加したようなもので、インパクトがないといけない。線の太さ、強さ、色の強さを意識しよう。
・視線誘導の集中線は例年入っているけど、今回のテイストでは合わないので、ゆめかわでも多様される虹を集中線に見立てよう。
・動画やデザインプロダクトのために動かせる素材として想定して、浮遊感がある人物配置。
・キラキラは宝石で表現しよう。
・虹を使うので、キャラクターも虹の色からとったテーマカラーを持たせよう
…といったイメージを膨らませました。

わたしの今までのイラストの中から、メインビジュアルのイラストのタッチとしては、右上の2枚の色の強さ、ポップさを選択し、淡い・パステル調は除外するということで方向性が決まりました。

クリエイター祭り公式キャラクター「ワカヤマくん」

まず、公式キャラクターであるワカヤマくんを描き起こしました。

ワカヤマくんはもともと筋肉隆々のキャラクターですが、毎年メインビジュアルに合わせてイメージが変わります。今回は、自分の画風が筋肉キャラクターに向かないこと、キラキラゆめかわ世界観とマッチしないことから、SDキャラクターとしてばぶぽよイメチェンをしました。よく見ると、お腹のマークが筋肉になっているので、一応筋肉要素は残しております。

2022年クリエイター祭り告知〜本番期間中のTwitterアイコンやさまざまなところに登場し、おかげさまで愛していただきました。

メインビジュアルイラスト

ここからはメインビジュアルを実際に作成していきます。
制作期間は、コンセプト決定から2週間未満でした。

ラフ

ざっくりと、キャラクターの職業と担当色、ポーズが決まってきました。
当初、ライター(赤)とウェブクリエイター(緑)が逆でしたが、「クリエイター祭りにウェブクリエイターをもっと呼び込みたい!ライターは参加者の総数としては少ないので、後ろに」という要望が上がり、位置を入れ替えて強調しました。それにより、左側が女性、右側が男性になってしまったので、ゲームクリエイター(黄)と歌い手(オレンジ)も入れ替わり、キャラクターの小物など細かなフィードバックをいただきこれでキャラクターの位置はFIX。

同時にロゴ担当がこのラフの方向性でロゴ制作をスタートしています。

清書

キャラクターは個別に描いていき、あとで背景と合わせて合成していきます。
この後、いろいろなところで素材として使われるため、メインビジュアルでは腰で切れてしまうキャラも、足まで全身描いておきます。

全員の線画が終わったところで、ラフの仮背景の上に配置して進捗共有します。
(この時点でのロゴは、仮の状態です)

完成形メインビジュアル

背景はロゴ担当の方がラフをもとに制作してくださり、完成形のロゴをのせ、こちらがLPやプレスリリースなどに使用されるメインビジュアルとなりました。

クリエイター祭り参加者の方から、「このイラストで興味をもってクリエイター祭りに参加した」というお声もいただき、嬉しかったです。

キャラクターたちの設定

サンクスメインビジュアル

イベント終了後、ただちに公式LPを終了版に差し替えるためのイラストです。
こちらの制作期間は3日間でした。

アートディレクション&クリエイティブ展開

今回実行委員長としてディレクションの立場となり、特に自分以外のクリエイティブ班メンバーが制作するものに対してのアートディレクションとクオリティチェックを行いました。

ロゴ

ロゴ制作:豊島夏海さん(グラフィックデザイナー)

ロゴについては、豊島さんから出していただいたイメージ方向性の提案に対して絞り込んでいく形で、ブラッシュアップを重ねて完成させていただきました。全体的に紫色のメインビジュアルに対し、埋もれないように青をメインに使ってくださり、豊島さんとのやりとりを通してロゴデザインのプロセスを大いに学ばせていただきました。

イベントフライヤー

チラシデザイン:鈴木みのりさん(ウェブデザイナー)

みのりさんはLPの全体的なデザインも手がけてくださり、メインビジュアルの世界観をもとにすてきなLPに仕上げてくださいました。チラシ制作においては、みのりさんが制作したものに対し、クオリティアップのディレクションやデザイン助言を行いました。
なおこちらはRGB印刷で、とてもあざやかにかわいく仕上げていただきました。

イベントオープニング動画

※音楽が流れますので、音量にご注意ください。

動画制作:サニーさん(動画クリエイター)

メインビジュアルのイラストを使用して、イベント当日のオープニング動画を制作していただきました。わたしは最初の扉のイラストと、動画全体のクオリティチェック、フィードバックを行いました。

とてもすてきに仕上げていただきました。

LP内イラスト

イラスト制作:スージーさん(イラストレーター)

自分以外のイラストレーターにイラストを発注し、異なる描き手のイラストがLPに同居するにあたり、LPとうまく色合いがマッチしているか、視認性はどうか、絵で職業が伝わるかなど下絵段階や色選びのフィードバックをしました。

結果LPとの親和性もよく、かわいい職業アイコンとなり、PR班の手によって別途クリエイター祭りPRのためのショート動画などにも展開していきました。

その他制作物

他にも当日の企画やスライドに使用するイラストや素材をこまごまと制作しました。

また、メインビジュアルをさまざまな媒体(SNSや印刷物)に使用するにあたり、さまざまなサイズでの配置調整した画像制作など、描いたイラストをその後色々なデザインに使用していく部分も担当しました。

実行委員長として

このようなイベントの実行委員長として表に立つのは初めての経験でした。
特に多くのクリエイターとチームを作り、全体を見渡しながらアートディレクションを行っていくという経験の中で、自分にとってできること、やっていきたいことが「絵を描くこと」だけではない、もっと上流から、コンセプトや提案から作っていくことだということに気づいたきっかけでもありました。

自分のイラストを元にさまざまなクリエイティブに展開することをディレクションしながら、もっとこういうお仕事をしたいと感じています。

イベント運営の上流から関わり、コンセプト作りをする中で、自分のイラストやデザインを活かしていきたいです。

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